ギリシャへの債務軽減策導入を見合わせ ユーロ圏財務相会合
(写真:ロイター)
【nikkei.com】ユーロ圏財務相会合は14日、ギリシャへの金融支援の一環である短期間の債務軽減策の導入を見合わせると決めました。ギリシャ政府が年金の臨時支給などの財政支出を一方的に決めたことに対する措置しました。
同会合のデイセルブルム議長の報道官は「ギリシャ政府の行動は合意に沿っていないようだと結論づけた」と述べました。来年1月にギリシャ側の動向を見極めたうえで改めて判断する構えです。
同会合は5日、債務の元本は削減せず、融資金利の変動から固定への変更などを柱とする債務軽減策を承認したばかりでした。
金融支援と引き換えに増税や年金減額などの財政緊縮策に取り組むギリシャでは、チプラス政権の支持率が落ち込んでいます。チプラス氏は8日、低額受給者向けの年金臨時支給に6億1700万ユーロ(約760億円)を費やすほか、難民の流入に直面する一部離島での付加価値税(VAT)引き上げを見送るなどと発表していました。